花の日記

 山歩(さんぽ)のときに出会った小さな花たちの記録

シダレヤナギ

シダレヤナギ

植えられたのか、野生化したのかよくわからないのですが
シダレヤナギじゃないかな?と思います。
東京はいつも風が吹いている。3月末にここへきて風がなかった日はありません。

風にゆれて

シダレヤナギの枝は、いつもしなやかに風になびいていました。
よく見ると、雄花が咲いています。
他のヤナギより花の咲く時期がはやいようで、花は終わりごろでした。

雄花序

花穂は上に向かって湾曲して、雄花穂は長さ2-4cm、幅7-8mm
小型の葉を3-5枚つけて、短い柄があります。

断面

包は淡黄色で楕円形、基部に少し毛があります。
おしべは2こ、花糸の基部も少し毛があります。
腺体は2個なのですが、1個のように見えてどう見たらよいのかしら?

葉

若葉は無毛~圧軟毛がまばらにはえていました。

葉

成葉は長さ8-13cm、幅1-2cmで無毛。
先端も基部も細くなるようですが・・・これは、まだまだ成長途中。
細鋸歯縁ということで、鋸歯のようすも見てみました。
葉柄は上面に溝があり、細軟毛がはえています。

枝

枝先は細くて滑らかオリーブ色で下垂

樹皮

成長すると縦われ。

葯

一つだけ、まだ葯が開裂していないのがありました。黄色です。

クリックすると大きくなります。

そして、虫こぶも発見 v(^^*) 画像はクリックすると大きくなります。
でも、もう抜け殻みたいでした・・・

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シダレヤナギ
別名  イトヤナギ
分類  ヤナギ科 ヤナギ属
原産地 中国?

枝が特に長いものをロッカクヤナギ、枝があまり長くならないものをセイコヤナギという。
シダレヤナギらしきものが何本もあり、葉が全縁のものやコゴメヤナギに似たものなど。樹齢の若いシダレヤナギはあまりしだれないようで「これなに?」と迷った中で、図鑑に一番近そうなものをアップしました。

参考ページ:ヤナギ属雄花検索
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Comment

2015.04.05 Sun 12:32  ヤナギいろいろ

シダレヤナギの若葉が風になびくのは心地よい風物詩ですが、太陽も水も栄養もたっぷりあるとシダレヤナギもこんなにたくましく育つのですね。
以前琵琶湖のほとりに行った時、あたり一面に白い綿が飛んできて驚いたことがあります。ヤナギの大木から散布される綿毛でした。
軽井沢の小川沿いには果穂の長〜いヤナギがあってこれまたびっくり。
かって、うちの玄関の屋根(アスファルトシングル葺き)に自生してどんどん大きくなる植物がありました。植木屋さんに抜いてもらったら、高さ50~60cm、横に這った根もやはり50cmほどあり、これもヤナギの一種だろうと。
ヤナギの仲間は種類が多く、雑種もあって鑑別がむつかしそうなのに、旅先で同定されるpandaさんはさすが!

2015.04.05 Sun 23:51  虫こぶ

2種類の虫こぶがありますが、虫こぶを解剖しないでのコメントであることをご理解ください。

1.紡錘状に長い虫こぶは、ヤナギコブタマバによって形成されたヤナギエダコブフシです。複数のヤナギに虫こぶを形成しますが、こちらのシダレヤナギではまだ見つけることができません。シダレヤナギも複数寄主の1つに入っています。
幼虫室は髄の部分にあります。幼虫は虫こぶの中で越冬するのでまだ入っていると思います。凸凹しているのは複数の虫こぶが合着したもので、中に複数の幼虫が入っています。皮を剥いだ枝にある茶班は、羽化するときに外へ出るためにあらかじめ用意された脱出孔だと思います。こちらではオノエヤナギ、カワヤナギ、エゾノキヌヤナギなどで多数みられます。

2.丸くて壷状の虫こぶは、ヤナギマルタマバエによって形成されたヤナギエダマルズイフシです。こちらではシダレヤナギ節2種(シロヤナギ、ウンリュウヤナギ)でしか確認できていませんが、多くのヤナギに形成される虫こぶです。虫こぶは枝先に単独で形成されるもので、髄の部分に1個の幼虫室があり、中に1匹の幼虫が入っています。幼虫は虫こぶ内で越冬します。虫こぶの先の突起は筒状で幼虫室までつながっていて、羽化のときの脱出孔になっています。

拡大写真を保存させていただきます。
こちらでは、北方系のヤナギが早く咲くので、シダレヤナギは遅いほうです。
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  • 南 常雄
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2015.04.06 Mon 00:18  腺体

「腺体は2個なのですが、1個のように見えてどう見たらよいのかしら?」
シダレヤナギの花の観察はしたことは無いのですが、花粉を出す前の花を選んだほうが、痛みや変形が少ないと思います。こちらの花が咲いたら、しっかり観察してみます。
  • #ogT5zqDg
  • 南 常雄
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2015.04.06 Mon 10:16  ★夕菅さんへ★

夕菅さん、おはようございます。
街路樹のシダレヤナギは、ああシダレだなと思ってみていたのですが、野生化したものは長崎のも含めてよくわかりません。ネット上に詳しい検索表があるのと、平凡社の木本Ⅰでわかること、樹に咲く花には画像があるし、Yリストもいろんなシダレヤナギのメモがあり、それらをああでもない、こうでもないと考えてみたのですが、大きなくくりでシダレヤナギの仲間なのかなぁ・・・としか私にはわかりませんでした。旅先ですが、けっこう資料は持ってきました。

私もヤマヤナギが白い綿をいっぱいつけているのをみて、ヤナギってこんな種子なんだと驚きました。それから、これはシダレヤナギとは別なのですが、切花で花穂が5cmはありそうなフワフワのネコヤナギみたいなヤナギを見かけました。ヤナギも難儀な木なのか、取り上げているサイトは少なくて・・・
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2015.04.06 Mon 10:38  ★南さんへ★

南さん、おはようござます。
虫こぶのことありがとうございました。2種類の虫こぶがついているとは思いませんでした。それから、丸く空いた穴はてっきり抜け出した穴だと思って、中まで割って見なかったことが悔やまれます。次からは、穴が開いていても中を割ってみます。
ここのシダレヤナギなのですが、多摩川の記録ではコゴメヤナギがあります。今、花が黄色に密に咲いているのはコゴメかな?と思うのですが、下方の枝が少ししだれているものが多いです。これはシダレとコゴメの雑種なのかなぁと思ったりして、コゴメヤナギをこの中から選び出すことはできそうにありません。それで、北海道のシダレはシロヤナギとの雑種がおおいのでしょうか?その雑種には虫こぶがるのでしょ?このシダレも何かと混ざっているから虫こぶができたとは考えられませんか?

すみません、出かける時間になりましたので、また夜に続きを書きますのでよろしくお願いします。
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2015.04.07 Tue 06:53  追伸

南さん、おはようございます。
このヤナギは4月末の葉を確認してみますね、ほんとにシダレヤナギの葉なのかしら・・・だんだん心細くなってきました。
3月はじめ旭川やカムイコタンを歩いたとき、雪の中にフワフワのヤナギが芽生えていました。高木でしたので花穂を分解するところまでできなくて、でも包の色が黒かったのはわかります。またいつか、北の地方のヤナギもみてみたいです。今回はシダレヤナギをはっきりと知りたかったのですが、ますますわからなくなってしまいました。
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2015.04.07 Tue 07:11  シダレヤナギ

pandaさんは、このヤナギはシタレヤナギでないかも知れないと思っているのですね? 私も見た目ですが?です。それは節間が短いこと、枝が芽の反対側へ湾曲していることからです。ただ生育地の環境で多少の違いがあるのかなと思っていました。
こちらに、コゴメヤナギがないので、観察をしたことがありません。
シロヤナギとシダレヤナギの交雑種は、遠目にはシダレヤナギと間違うほど枝垂れますが、葉色が緑白を帯びたり、節間が短かったり、1本の前年枝から出る枝が多かったりします。枝垂れる枝の長さも、シダレヤナギの方が細くて長いです。
シダレヤナギにも複数の虫こぶができます。図鑑ではハバチ(コブハバチ)とタマバエの虫こぶが掲載されていますが、こちらではハバチの虫こぶしか見つかっていません。虫こぶを形成するハバチの研究者が少なく、未同定のものがたくさんあります。虫こぶの形が似ていても幼虫の色が違うものもいます。

今、雪が降ってきました。数日、春のような陽気でしたが、寒さがもどったようです。
  • #ogT5zqDg
  • 南 常雄
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2015.04.07 Tue 21:41  ★南さんへ★

南さん、こんばんは。
北海道のシダレヤナギと比べると節間が短くて、枝が芽の反対側へ湾曲してるのですか?節間が短いという表現はわかるのですが、枝が芽の反対側に湾曲というのは「開出している」ということなのでしょうか。
シダレヤナギを調べていて、品種のなかに長く枝垂れるものとあまり枝垂れないものがあり、それがロッカクとセイコということで気になっていました。

セイコは「成葉は枝から直角に跳出し斜下する;葉身は短く60-110mm、巾6.5-14.5mm◇葉柄は短くねじれない ◇節間も短く枝は余り長くならないが、稀に長い;葉はらせん状につくが、若時は枝両側にやや2列生☆新葉はやや全縁(SGHKT、植栽)(高木;葉5細、裏粉白・無毛)【07セイコヤナギf】(KT;品種とされるが、雑種の可能性がある) とあります。

このシダレヤナギも、これなのかな?と思ったりもしたのです。でも実物を見た事がないので、シダレヤナギと大きなくくりで表現してみました。やっぱりヤナギは難しいですね。コゴメとの兼ね合いも含めて、あと一ヶ月のうちに多摩川べりのヤナギの成葉を観察してみます。また、その時に教えてください。今日はありがとうございました。
  • #s3xzpNyI
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 日本の野生植物草本1-3
 日本の野生植物木本1-2
 日本の野生植物シダ 
 日本の帰化植物
日本帰化植物写真図鑑(全農教)
日本のシダ植物図鑑1-8
     (東大出版)
しだの図鑑(保育社)
日本のスゲ(勝山輝男)
カヤツリグサ科入門図鑑(全農教)
イネ科ハンドブック(文一総合)
日本の水草(文一総合)
日本のテンナンショウ(北隆館)
増補改訂新版日本のきのこ(山溪)
検索入門きのこ図鑑(保育社)
長崎県植物誌(中西弘樹)
長崎県植物誌(外山三郎)
長崎県シダ植物誌(松林文作)
対馬の花ⅠⅡ(邑上益朗)
九州の野の花 春夏秋
日本の野菊(山溪)
樹に咲く花1~3(山溪)

Flora of japan
その他
から引用しています

参考にしているサイト
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