花の日記

 山歩(さんぽ)のときに出会った小さな花たちの記録

シュロいろいろ

ノラ

山の中で時々シュロに出会います。鳥が種子を運んだのかな?
こんな逃げ出したシュロを「ノラジュロ」というそうですが ^m^

ワジュロ

葉が古くなると、裂片の先が折れて垂れ下がるのでワジュロのノラようです。
山で見かけるのはこのくらいの大きさばかりですが、
ネットで検索してみると、ヤシのように大きくなるのでびっくり
恥ずかしいことに、いつも植物園で見ているものさえわからないので
せめて植物園のだけでも、ヤシの仲間を見わけることにしました。


シュロ属の幹は古い葉鞘の繊維に包まれて、葉の形は掌状ということでさがしてみました。

ワジュロ

葉先が垂れているのでワジュロ、これは高さ3mくらい。

クリックすると大きくなります。

葉の裂片の先は浅く2裂

幹

3mだと、まだ小さいほうなのか根元までシュロ皮に包まれてました。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
手前の2本はトウジュロ

トウジュロの葉は、シュロより小さく固いので葉先は垂れ下がっていません。
葉柄も短く、コンパクトにまとまった感じがします。
高さは3m、上のワジュロと同じ高さですが根元のほうのシュロ皮はとれています。
(奥のほうに並んでいるのはワシントンヤシモドキ)

クリックすると大きくなります。

ワジュロと同じく、葉の裂片の先は浅く2裂。

箒ができそうv(^^*)

このまま箒にできそうな・・・

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
チャボトウジュロ

トウジュロの横に、小さな変なのがありました。
属はちがうのですがチャボトウジュロ、高さ2m。幹は束生しています。

クリックすると大きくなります。

葉の裂片の先は、さらに2裂しているのがうれしい区別点 ^m^

幹

関係ない話ですが、上部の葉鞘がだんだん繊維に分解しているのを見ると、
スゲの「基部の葉鞘が繊維に裂けて云々」という区別点を連想してしまう私です・・・

ヨーロッパウチワヤシ

原産地は地中海なので、別名「ヨーロッパウチワヤシ」のほうがピッタリかも。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
シュロチク

最後に、これも属が違うのですがシュロチク
古い葉鞘の繊維に包まれて、葉の形は掌状ということで、一緒に整理してみます。

幹

これを見るとシュロチクという名前がピッタリ。

クリックすると大きくなります。

今回は、シュロの大きくなった姿を想像して植物園を歩いたのですが
掌状の葉をもつヤシは多くて、ああでもないこうでもないと独り言ちながら
とりあえず植物園の中だけはクリア・・・次回に続きま~す。
間違っていたら教えてください<(_ _)>

色々

考えてみると、亜熱帯の植物をただでみることができるなんて幸せ

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ワジュロ
分類  ヤシ科  シュロ属
分布  九州南部

シュロという名は、狭義にはワシュロの別名とされることもあり、逆に広義には他のさまざまなヤシ科植物を意味することもあるそうです。

樹高3-7m。径10-15cm。


トウジュロ
分類  ヤシ科  シュロ属
原産地 中国


チャボトウジュロ
別名  ヨーロッパウチワヤシ
分類  ヤシ科  チャボシュロ属
原産地 地中海

幹は基部は束生。

シュロチク
分類  ヤシ科  シュロチク属
原産地 中国南部

幹は基部から叢生。

※シュロもシュロチクもカンノンチクも中国南部原産ということになっていますが、本当のところはよくわからないようです。現在は南西諸島(一部は九州南部)原産であることが確定的で、屋久島にはシュロチクやカンノンチクが野生状に生えているところがあるそうです。
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Comment

2015.03.11 Wed 18:58  算齢木として

 外見だけでその年齢を判定できる木(ヤシは木ではないかもしれませんが)があります。アカマツやクロマツは有名ですが、ワジュロも使えることがあります。都会にあるものや山中に勝手に生えたものは無理でしょうが、農家の庭先や畑のそばにワジュロの古木があったら、注意してみましょう。途中まできれいに皮(繊維)が剥がれ、とつぜんそのままの状態に変わっていることがあります。その境目あたりが、だいたい昭和40年代の初めです。
 なぜ? じつはシュロの繊維は水に強く、農家にとっては縄を作る好材料でした。しかし昭和40年代になると「ラフィス」と称してシュロ縄が出回るようになり、面倒な繊維取りを農家はやらなくなったのです。だから、そのあたりが昭和40年ころというわけ。これから、毎年どれだけ伸びるか計算できますね。
 沖縄久高島(クダカジマ)の高級神女だったノロたちは、クバ(ビロウのこと)で年齢を数えたといいます。具体的な方法は知らないのですが、ときどき一部の繊維を剥いだのかもしれません。
 それはそうと、シュロもシュロチクもカンノンチクも中国南部原産ということになっていますが、本当のところはよくわかりません。バショウもソテツも中国南部原産といわれつづけてきましたが、現在は南西諸島(一部は九州南部)原産であることが確定的です。屋久島にはシュロチクやカンノンチクが野生状に生えているところがあります。お弁当に使ったハランはオモト類ですが、黒島あたりの原産であるといわれます。紀伊半島にも自生状のところがあります。どこが自生地かは遺伝子多様性の中心で決めるのですが、そのうちシュロ等についても研究が進むかもしれませんね。
  • #UPCNk2uw
  • 光田 重幸
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2015.03.12 Thu 03:06  ★みっちゃん先生へ★

みっちゃん先生、こんばんは。
植物園のトウジュロの幹がきれいなのは、手入れされているからなのですね。まるでヤシのように見えて、ワシントンヤシモドキの小さいの???とずいぶん迷いました。そして、民家のシュロの樹齢計算は、皮がはがれた先の枝の数を数えて40年以前をプラスすればいいのかしら。シュロは農家の人が生活に活用するために植えられたものなのですね。そう思って田舎を歩いてみます。楽しいことを教えていただいてありがとうございます。
原産地のことも、図鑑に書いてあるとおりに入れたのですが、現在では変わっていることを書き添えてみます。
こんなお話を聞けるのがとてもうれしい私です。

  • #s3xzpNyI
  • panda
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2015.03.12 Thu 08:01  こんにちは

シュロの説明を興味深く拝読致しました。私も去年、シュロについて調べましたが、とりあえずワジュロとトウジュロの区別をしただけです。チャボトウジュロなんていうのもあるんですね。勉強になりました。
  • #rId1tC1Q
  • 多摩NTの住人
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2015.03.12 Thu 09:26  ★多摩さんへ★

多摩さん、おはようございます。
遅ればせながら、やっとシュロを見わけることができるようになりました。樹木や園芸種については、うとくて、ほんとこんなのも知らなかったんです r(^^;
植物園の木々は剪定されているので、けっこう難問だったりしました。
  • #s3xzpNyI
  • panda
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2015.03.12 Thu 17:55  ヤシの楽しみ

 Butiaはヤタイヤシを含んでいます。区別が難しいので、園芸では一括してココスヤシといっているようですね。知人の園芸商が昭和40年代にココスを50本ほど仕入れ、高値で売れるように畑で育てていたのですが、ほとんど売れずに、今は巨木。もう「あの世からお迎えが来る」年齢なので、老いた体に鞭打って、梯子をかけて切り倒していました。売値は一本10万円だそうですが…
 中国雲南省には20以上の少数民族がいます。留学していたころ、その個別の民族誌を片っぱしから読み漁っていました。漢文ですが、私は得意ですから。
 納西(ナシ)族だったと思うのですが、山の中にとびきりのご馳走の木があって、祝い事があると切り倒して食べると。茎のてっぺんの軟らかい部分にかぎるそうです。そのほかの形態の記述から、ピンと来ました。クジャクヤシです。その茎の先端は甘みと香りがあって、歯ざわりも良く、タケノコよりおいしいと。実際にココヤシでも、そのような食べ方があります。ただ、ヤシ類は茎の頭をはねてしまうと枯れますし、種子から育てると茎が太くなり茎立ちするまで10年はかかります。牛や羊より貴重な食べ物ですね。
 そこで思いついたのがワジュロ。最近都会近くの山では、ワジュロが繁茂して問題になっていたりします。ただ切り倒して駆除するだけのようですが、ワジュロの茎頂もおいしいのでは? 切り倒して柔らかい部分を取りだすには鉈がいるでしょうが、そこは自称「鉈の達人」の私、そのうちやるぞ!とたくらんでいます。
  • #UPCNk2uw
  • 光田 重幸
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2015.03.12 Thu 22:47  

 pandaちゃん、こんばんは。
 ヤシ科、良く調べていますね~。私は今はほとんど通りすぎています。沖縄植物野外活用図鑑第二巻だけでもヤシ科は13種ありました。他に自生種クロツグやヤエヤマヤシ等があり、かなり多そうです。今度沖縄に来た時は一緒に勉強、いえ、教えてもらいたいです^^;
  • #YPF4kFnU
  • こまつな
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2015.03.12 Thu 23:47  ★みっちゃん先生へ★

みっちゃん先生、こんばんは
クジャクヤシを検索して、姿の美しさと、花の面白さに見てみたいと思いました。それで、東京の植物園にないかずいぶん探していたところです。その芽は美味しくてお祝いのときだけ切り倒すのですか?ということは、子どもが生まれたらお祝いの数だけクジャクヤシを植えるという習慣があったのかしら?
それから、カンノンチクを調べていたら、どうも私の庭のがカンノンチクみたいです。灯台元暗しですね。ワジュロどんなお味でしょう?楽しみです。
  • #s3xzpNyI
  • panda
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2015.03.12 Thu 23:54  ★こまさんへ★

こまさん、こんばんは
ヤシのことは全然知らなかったというか、興味がなかったのです。でもこのところ4月分の作業をするために何度も植物園へ通っているので、自然の山の観察ができなくて・・・というのが本音。でも、やり始めるとこれが楽しいんです。沖縄ではクロツグ見ましたね。トウツルモドキも楽しかった。ハブカズラも自然の中に生えていて、やっぱり南国なのだなと思いました。今、その予習をしておくからね。どんな姿で自然の中では生きているんだろう?ちょっとワクワクします。
今日はおやすみなさい。
  • #s3xzpNyI
  • panda
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2015.03.13 Fri 03:32  面白いですね

 ワジュロやトウジュロはよく見ますが、シュロチクはかすかに見た記憶がある程度。ワシントンヤシは背が高すぎて恐らく視界に入っていません。かつて造園のバイトで5mくらいのものに登って、枯葉を刈ったことがありますが、あれがもしかしたらそうなのかもしれません。
 シュロの毛といえば、小学生の頃、シュロ箒で教室をよく掃除させられたものです。ラフィスとかラフィアとかの新しい?名前で再び脚光を浴びつつありますね。現在ラフィアの名で出回っているのは、熱帯アフリカ産のラフィアヤシと言われるもののようです。知人でラフィアを使ってアートされている方がおられます。草木染めの試行錯誤も半端ではなかったです。作品を見るとシュロの毛とは少し感触が違うような感じですね。
http://www.hitohaku.jp/publication%5Cbook%5Ckyousei5_p085_087.pdf#search='%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2+%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB'
http://www.fukudashoko.com/japanese/works/fiberwork.php
 光田先生のワジュロもイケルかもで、ちょっとニンマリ。
  • #7qQ58teA
  • マツモムシ
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2015.03.13 Fri 21:33  ★マツモムシさんへ★

マツモムシさん、こんばんは
ラフィアと聞くと手芸用品として買い求めたことがあります。カントリーカラーの紐、わらみたいだと思っていましたがヤシの葉だったのですね。ラッピングに使ったり、カントリードールなどの雑貨の飾りに使っていました。カギ棒で編んで帽子にしたり、籠にしたり・・・蔓よりも繊細なものを作ることができました。色も私の好きな色合いが多くて、見ているだけで楽しかったことをおぼえています。紹介してくださったラフィアを使ったアートは精錬されていてステキです。
今日はワジュロの葉をとってきてバッタを作ってみました。やわらかいほうがいいかもと思って若い葉を選んだのが失敗、ある程度硬くないと形が整わずヨレヨレ^m^ シュロ皮だけでなく、シュロの葉からこんなに楽しいことに発展するなんて思ってもいませんでした。
  • #s3xzpNyI
  • panda
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 日本の野生植物草本1-3
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 日本の野生植物シダ 
 日本の帰化植物
日本帰化植物写真図鑑(全農教)
日本のシダ植物図鑑1-8
     (東大出版)
しだの図鑑(保育社)
日本のスゲ(勝山輝男)
カヤツリグサ科入門図鑑(全農教)
イネ科ハンドブック(文一総合)
日本の水草(文一総合)
日本のテンナンショウ(北隆館)
増補改訂新版日本のきのこ(山溪)
検索入門きのこ図鑑(保育社)
長崎県植物誌(中西弘樹)
長崎県植物誌(外山三郎)
長崎県シダ植物誌(松林文作)
対馬の花ⅠⅡ(邑上益朗)
九州の野の花 春夏秋
日本の野菊(山溪)
樹に咲く花1~3(山溪)

Flora of japan
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から引用しています

参考にしているサイト
撮れたてドットコム
大阪南部の自然シダ植物
日本のシダ植物
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