花の日記

山歩(さんぽ)のときに出会った小さな花たちの記録
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  • ヒヨドリバナについて

  • hiyodori11.jpg

    日当たりのいい田んぼの畔に、大きく育ったヒヨドリバナ。
    3年前にヒヨドリバナのことがわからなくなって、ほったらかしにしていたのですが
    Flora of Japanの記述を読んでみると、平凡社の図鑑の内容とは大きく変わっていました。
    英文なので上手く訳せたのか不安なので、教えて下さい。

    花

    ヒヨドリバナには3倍体のヒヨドリバナと、葉が3裂する2倍体のキクバヒヨドリがあるということです。
    3倍体のヒヨドリバナは、ヒヨドリバナ倍数体、オオヒヨドリバナとよばれているので
    今日は、区別するためにヒヨドリバナ倍数体とよぶことにします。
    ヒヨドリバナ倍数体は大型にもなるけれど、変異が多いように思います。
    花も散房状に多数つけますが、大きさや冠毛だけでヒヨドリバナを区別するのは難しいみたい。

    葉

    茎に曲った毛が密生し、葉は長さ10~18㎝の卵状長楕円形、基部はくさび形。
    不揃いな鋸歯と、葉の両面に毛があり、葉裏には腺点が密にあります。

    キクバヒヨドリ

    これは葉が3裂しているので、2倍体のキクバヒヨドリのようです。

    葉

    キクバヒヨドリも茎や葉に毛があり
    葉は3裂したものがさらに深く切れ込んだものもあります。
    この花冠は少し紫をおびています。

    葉裏

    葉裏には腺点があります。

    キクバヒヨドリ

    これはキクバヒヨドリのタイプ産地である多良山系のもの
    (ヴィールス病にかかって、葉の脈が黄色になって斑紋ができています。)

    花

    葉や茎には白っぽく毛がはえています。

    腺点

    葉裏には腺点あり。
    どちらかというと、キクバヒヨドリの方が日陰にあるようです。


    ※ヒヨドリバナについてはまだ書きかけです。腺点の有無でキクバヒヨドリとしたものもはっきりとわかりません。陽だまりさんが下記に福岡のキクバとサケバについて詳しくコメントを下さっています。参考にして来年調べてみようと思います。ありがとうございました。

    ------------------------------------------------------------
    ヒヨドリバナ Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara var. oppositifolium (Koidz.) T.Kawahara et Yahara
    別名  ヒヨドリバナ倍数体 オオヒヨドリバナ
    分類  キク科 ヒヨドリバナ属
    分布  北海道~九州

    ヒヨドリバナの3倍体

    キクバヒヨドリ Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara var. makinoi
    別名  ヒヨドリバナ二倍体 ニオイヒヨドリ
    分類  キク科 ヒヨドリバナ属
    分布  本州(静岡以西)~九州

    ヒヨドリバナの2倍体

    参考ページ:Flora of Japan ヒヨドリバナ キクバヒヨドリ
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    9 Comments

    陽だまり says..."福岡県産ヒヨドリバナ"
    pandaさん、おはようございます。
    この仲間は難しいですね。
    福岡県産のものについて、“福岡県産ヒヨドリバナ属のタイプ調査”として福岡の植物に連載されています。非常に詳しく調べられていて、参考になると思います。
    今から出勤なのであとは帰ってから。
    2013.12.20 07:33 | URL | #KtOtvm9U [edit]
    panda says..."★陽だまりさんへ★"
     陽だまりさん、おはようございます。
     いつも、ありがとうございます。サケバがわかってくるとキクバがぐらついてきました。福岡のヒヨドリバナについて教えて下さいね。よろしくお願いします。帰ってくるのを待ってますからね ^m^
    いってらっしゃ~い
    2013.12.20 08:12 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    陽だまり says..."福岡県のキクバとサケバ"
    福岡の植物第10号(1984)~13号(1988)で福岡県内のヒヨドリバナ属のタイプ調査結果が報告されています。B5版で合計約200ぺージ。これで完結はしていず、“倍数型ヒヨドリバナとの関係グループを残すのみとなった。・・・あとしばらくのご支援をお願いしたい”とあります。14号以降の情報がないので一部は不明ですが、キクバとサケバについてはここに含まれています。ヒヨドリバナ2倍体については若き日の矢原徹一先生、渡邊邦秋先生に足を運んでいただいたり、その他についても指導を受たと書かれています。

    葉の形は、単葉型、三つ裂け型(単葉で三つに裂けているもの)、三つ葉型(ほぼ三出葉状に分かれているもの)、裂け葉型(サケバヒヨドリ、キクバヒヨドリ状に葉が細裂しているもの)、無柄三つ葉型(二強四弱輪生状)の5タイプに分け、三つ裂け型は単葉型の変異内としているようです。ヒヨドリバナ2倍体系、ヒヨドリバナ倍数体系、ヤマヒヨドリ系、サワヒヨドリ系、産地別に比較表が作成され標本の画像付きなので比較的わかり易いです。

    キクバはヒヨドリバナ2倍体の裂け葉型の位置づけ。ヒヨドリバナ2倍体の特徴について要約すると、葉は単葉型、三つ裂け方、裂け葉型があり混生する場所がある。三つ葉タイプは見つかっていない。葉質は柔らかく腺点がある。垂直分布は700~1100mのブナ帯とその下あたりに多い。草丈は大きくても60cm程度で40cm前後が多い。倍数体型に比べて実の付き方が少なく、冠毛が短い。上部の葉が急に小さくなる。

    要約するとサケバとキクバの形態上の相違点は、
    ・葉の腺点(表裏とも) キクバ~有、サケバ~無(サケバ長葉型を除く)
    ・葉質 キクバ~薄く軟質、サケバ~やや厚い 
    ・冠毛 キクバ~2.5-3.5(稀に4)、サケバ長葉型(15cm以上)~5-5.5(葉の裏に腺点があるものがある)、その他のサケバ~4 or 5
    ・花冠の色 キクバ~白  サケバ~白(長葉型)、その他は帯紅
    ・葉の毛  キクバ~裏表とも短毛散生  サケバ~表(毛散生 or 毛まれ),裏(毛まれ or 毛少ない)
     標本の観察表からキクバは毛が多く、サケバは毛が少ない傾向がある。サケバに無毛という記述はなく、まれや、脈上にあるがそれ以外は少ないなどとある。
    ・茎・葉柄の毛~キクバ、サケバとも毛の有無の記述なし。

    比較項目は産地、茎(草丈、地下茎、茎~分枝・径等)、葉(葉柄長、形、縁の巻き方、腺点、毛、葉脈、鋸歯、質、付き方)、花冠(色、腺点、大きさ)、総苞片(色、腺点、毛、長さ等)、そう花(腺点、毛状突起、長さ)、冠毛(長さ、形)があり相違があるのは上の4点。

    ホシナシサワヒヨドリはサワヒヨドリ(腺点ありが標準)の腺点なしタイプとしてこの比較表に記載があります。
    2013.12.23 11:21 | URL | #KtOtvm9U [edit]
    panda says..."★陽だまりさんへ★"
     陽だまりさん、ありがとうございます。 3回ほど読んでメモしてみたのですが、どうも上手く理解できないのです。

     キクバの場合、標高が高いところという点で多良山系に多いことが理解できます。それから、草丈が相対的に低めということ。冠毛が短いという点も多良のものを調べると結論は出そうな気がします。
     Flora japan のキクバのところを訳すと、ヒヨドリバナ倍数体より全体的に小さいことが書いてあります。冠毛は倍数体4-5.5cm キクバ2.5-4.5mm サケバ 4-5.5 mmと重なるところはあるけれどキクバは短め。葉裏には腺点があること、茎や葉柄などにも毛があることが書いてあります。花冠の帯紫色についてはキクバにもありました。

     気になっているのは、腺点でキクバとサケバを分けていたけれど、腺点を無視すると、2例目の三つ裂けのものは低山なので、サケバを考えたほうがよいのかもしれません。でもサケバの場合、葉柄などに毛はほとんどないかあってもまばらだったので・・・と考えていくと。難しいです。やはり実物をきちんと測って区別しないとどのくらいが変異の範囲なのかわかりません。陽だまりさん、約200ぺージの要約ありがとうございました。大変だったでしょう、ごめんなさいね。

     ヒヨドリバナの2倍体にも葉が切れ込まないタイプがあるということもわかりました。それからサケバの長葉型に腺点があるということも面白いです。そんなことを頭に入れて、来年の夏からまた考えてみることにします。また相談にのってください。

     みっちゃん先生からコメントをいただけるとうれしいですね。みっちゃんせんせ~い!(^.^)>
    2013.12.23 11:57 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    光田重幸 says..."お呼びのようですが…"
     ふぁいふぁい。お呼びのようで。
     と言ってみたものの、京都にはやっとキクバが見つかったくらいで、現場を踏んでいないものの悲しさ…。私は、けしかけてみただけ?
     京都に多いミツバヒヨドリでさえ、まだ正体不明のところがあるのに。まぁ、ご一緒に考えてゆくことにしませう。
    2013.12.23 13:15 | URL | #UPCNk2uw [edit]
    panda says..."★みっちゃん先生へ★"
     そしたら、陽だまりさんのコメントがあってよかったですね。私の場合混乱していて訳がわからない状況にいたのですから。でも、みっちゃん先生と陽だまりさんのおかげで、私も観察点がわかってよかったです。来年多良のキクバヒヨドリをきちんと測ってお知らせしますね。

     陽だまりさ~ん、もう一回ありがとう(^O^)/
    2013.12.23 15:06 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    panda says..."★陽だまりさんへ★"
     陽だまりさん、ひとつ質問があります。サケバとキクバの形態上の相違点のなかに、茎や葉柄の毛についての違いがあがっていません。サケバにはまばらに毛があると書いてはありますが。サケバはヤマヒヨとヒヨドリの中間といわれているけれど、毛の有無はあまり参考にならないということなのかしら?そこのところがずっと引っかかっていたことなのです。
    2013.12.24 03:27 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    陽だまり says..."毛の状態"
    上の福岡県のキクバとサケバに葉、茎、葉柄の毛について追記しました。2倍体の草丈も一部修正しています。
    葉はサケバに毛が少ないタイプが多いですが、無毛タイプはなく、毛の有無での判断は微妙なので入れませんでした。
    茎と葉柄の毛は観察対象外で情報なし。私の画像を見る限り茎の上部にはどのタイプも毛があります。
    また、茎の上部から株にかけて複数の葉のタイプがあるもの、サケバと他の種の交雑と思われるものなどもあり、変異の幅が広く複雑です。
    2013.12.25 02:28 | URL | #KtOtvm9U [edit]
    panda says..."★陽だまりさんへ★"
     陽だまりさん、おはようございます。
     いろんなこと教えていただいてありがとうございます。サケバとキクバの境界がはっきりしなくて数年前はあきらめたのでしたが、陽だまりさんもそう思いますか?それから、どのタイプも茎の上部には毛があることなど、陽だまりさんが観察されたことも書いてくださってありがとうございます。サケバとキクバの記述にあうものをみつけることからはじめないといけないですね。
     矢原徹一先生のことを調べてみると、単為生殖のことや、ヒヨドリバナとヴィールス病のことについても書いてあり面白かったです。陽だまりさん、いろんな楽しいを教えてくださってありがとうございます。
    2013.12.25 07:34 | URL | #s3xzpNyI [edit]

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