花の日記

山歩(さんぽ)のときに出会った小さな花たちの記録
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シダ・コケ
  • イタチシダについて

  • オオイタチシダ

    これは林下で出会ったのですが、ぺらぺらとうすくて雰囲気はベニシダです。

    最下羽片

    小羽片に柄があるし、内側に曲がってないからオオイタチシダにしました。

    葉柄基部の鱗片 葉柄の鱗片 ソーラス

    葉柄基部の鱗片は黒色、葉柄の鱗片は見方がよくわからないのだけれど
    羽軸裏の鱗片は、基部が平べったくなりかけたような袋状?ものがついてます。

    「羽片の柄が長めなのと、葉柄基部の鱗片が黒すぎるのが気になっていました。葉軸の鱗片の縁は淡色になっており、この特徴が葉柄基部のものにもあれば、ヤマイタチシダとヒメイタチシダとの中間型であるリョウトウイタチシダの可能性もある」とコメントを頂いたので確認してきました。

    2013/02/28
    1年前のシダ

    1年前の葉がまだ残っていたので、わかりましたよ!
    さっそく、葉柄基部の鱗片を確認してきました。

    葉柄基部の鱗片 葉柄基部の鱗片 中軸の鱗片

    暗くてはっきりわからなかったので、鱗片だけもらって写してみました。
    ついでに中軸のあたりも撮ってきました。ツートンになっているようです。

    リョウトウイタチシダ?

    ちょっと小さめだったのですが、近くにあったこのシダも、リョウトウイタチシダでしょうか。
    (クリックすると大きくなります)
    葉質はうすく、小羽片は内側に曲がっていません。根茎の鱗片は黒色、葉柄の鱗片はツートンです。
    羽軸裏の鱗片も基部が平べったくなりかけた丸いものがついていました。

    ※リョウトウイタチシダについては、wqxbさんに下記のようなコメントをいただきました。是非読んでくださいね。イタチシダ類を考えるのに役立ちそうでこのページを追筆することが出来なくなりました。
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    15 Comments

    光田 重幸 says..."リョウトウイタチシダ2"
     最後のものも、同じくリョウトウイタチシダでしょう。イタチシダ類の中間型に名前はつけないのが普通で、私もそれに従っていますが、ヒメイタチシダはイワイタチーナンカイイタチ系列ではないため、それとはニュアンスが異なります。
     イワイタチシダやナンカイイタチシダとヒメイタチシダとの中間型は未見ですが、オオイタチシダとヒメイタチシダとの中間型と思われるはときどきあります。ただ、みんな無精?なのか、名前はついていないでしょう。長崎でみつかったら、いっそのことナガサキイタチシダとでもつけますか。
    2013.02.28 19:06 | URL | #UPCNk2uw [edit]
    panda says..."★みっちゃん先生へ★"
    今日は何回もありがとうございました。
    イタチシダの中間型には名前はつけないほうがいいです。できればイワイタチーナンカイイタチ系列はみんなイタチシダにしてもらってもいいくらい! (^_^;)ゞ それぞれに中間型があるとよく分かりました。そして典型的なもの以外は、よしなに考えていこうと思います。
    それから、やっぱりオオイタチシダとヒメイタチシダとの中間型と思われるものもあるんですね。これでだいたいわかってきました。先生(ё。-)・・☆ありがとうござます。

    イタチシダの仲間は、あとイワイタチシダとヨゴレイタチシダに出会わないか楽しみに歩いてみます。
    2013.02.28 22:29 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    ☆ほし says...""
    Pandaさん、お早うございます。
    すっかりとご無沙汰してしまいましたが、更新の回数はすごいですね。

    Pandaさん、リョウトウイタチシダをご存じなんですね。図鑑にものってないようですし、よほどのシダ好きでないと名前を聞いたことも無いと思います。
    東京近郊でヒメイタチシダと言われてるものは、殆どがリョウトウイタチシダに当たるらしいです。私の家の近くでも見られますよ。

    関東に多く見られるヒメイタチシダにリョウトウイタチシダの名をあてたのは、確かA大学のS氏ではなかったかと思います。

    それにしてもイタチシダの仲間は奥が深いですね。
    2013.03.07 09:41 | URL | #FEaC.YPY [edit]
    panda says..."★☆ほしさんへ★"
    ほしさん、こんばんは。
    お久しぶりです。リョウトウイタチシダは光田先生から教えていただきました。はじめはオオイタチシダにしていました。長崎のヒメイタチシダとは雰囲気が違います。関東のヒメイタチシダはほとんどリョウトウイタチシダなのですか?今回のはヤマイタチに似たリョウトウイタチシダということで、関東のリョウトウイタチシダがどんなものなのか、興味があります。

    イタチシダの仲間がなんとなくわかってきました。カナワラビよりも名前がこまごまない分、まだいいかもと思ったりします。でも、ベニシダの仲間イタチシダ、カナワラビ、イノデ・・・と難しいですね。まだまだ基本がよくわかっていないので、何度も後戻りしながら謎解きしています。ほしさん、間違っていたら教えて下さいね。
    2013.03.07 22:37 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    wqxb says..."リョウトウではありません"
    初めまして。現在イタチシダ類の研究を行っている者です(私の本名は植物分類学会のHPでわかります)。横槍を入れて申し訳ありませんが、私ならば、これは一目でオオイタチシダとします。強いて言えば、hikonensisです。A大のS先生はキンキイタチシダとするでしょう。
    鱗片の縁が薄くなるのは、あまり使わない方がいい形質です。それよりもまずは、葉が黄緑色であること、葉軸の鱗片がまばらであることを重視した方が、同定の精度は向上するようです。ただ、ごく稀に葉の色が濃くなったり鱗片が多くなることがあります。全体的な特徴で判断しましょう。
    それから、ヒメイタチシダとナンカイイタチシダは無関係ではありませんね。
    2013.06.01 00:27 | URL | #CWvMw7pk [edit]
    光田 重幸 says..."イタチシダ類"
     イタチシダ類専門家のかたから、詳しいコメントが入っていますね。この仲間は遺伝子レベルでの解析が必要で、ありがたいコメントです。hikonennsisはかなり前から「違うのではないか?」と話題になっていた種類です。Yリストではキンキイタチシダは異名になっているものの、この扱いには私も疑問を感じています。
     このコメント、典型的な各タイプの写真と解説を見て、私も勉強したいと思います。
    2013.06.01 04:50 | URL | #UPCNk2uw [edit]
    wqxb says...""
    光田先生

    初めまして。私は、以下のサイトの「DNA情報に基づく日本産イタチシダ複合体Dryopteris varia complexの分類学的再検討」の発表者の堀と申します。まだ院生の身分ですがよろしくお願いします。
    http://bean.bio.chiba-u.jp/jsps2013/?page_id=194
    リョウトウイタチと区別が紛らわしいのは、オオイタチシダよりはヒメイタチです。ヒメイタチの形態変異には悩まされましたが、一応リョウトウとヒメは遺伝的に違うようです。
    2013.06.01 07:37 | URL | #CWvMw7pk [edit]
    光田 重幸 says..."堀 さま"
     いきがかり上、pandaさんのページをお借りして、ご指摘にお礼申し上げます。誰かがやらなければならないことですが、たいへんなご苦労をされていることと存じます。
     イタチシダ類だけでなくベニシダ類でも、たとえばハチジョウベニシダとタカサゴシダとの中間のようなトウゴクシダ一型を見ることがあります。一般的にはトウゴクシダはホコザキベニシダとタカサゴシダとの雑種起源と考えられていますが、九州南部ではハチジョウとタカサゴには近接した産地がありますし、最近兵庫県の丹波地方でもタカサゴシダ典型が見つかりました。過去には両種が同所的に生える場所がいくつかあったとも考えられます。ホコザキとハチジョウは今では別種と認識されていますから、トウゴクシダもいくつかに区別すべきなのでしょうね。
     研究の進展をお祈りいたします。
    2013.06.01 07:49 | URL | #UPCNk2uw [edit]
    panda says..."φ(・・。)ゞ ウーン"
    ★みっちゃん先生、wqxbさんへ★
    おはようございます。朝からずっと考えていたのですが、降参です。

    こうして、イタチシダの仲間の見分け方を教えていただけて、とてもうれしいです。まだ初心者の私には図鑑を利用して鱗片からしか見分けることができません。でも、光田先生からも「その方法がベストかどうかは研究の余地がある」と聞いていました。今回はwqxbさんさんから、鱗片のことを教えていただいて、オオイタチシダをもう一度考えてみます。
    長崎にはナンカイやヒメ(と私が思っている?)もよく見かけますので、一筋縄ではいかないのでしょうけれど・・・
    2013.06.01 09:10 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    wqxb says...""
    九州のイタチシダは調べましたが、他の地域よりも厄介かどうかは判断できません。リョウトウイタチシダが出る可能性はとても低いのではないでしょうか。このブログに出ている形態変異の大半は関東・中国・四国・九州でも見られました。まだ典型品の部類に入ります。
    2013.06.01 23:07 | URL | #CWvMw7pk [edit]
    panda says..."★wqxbさんへ★"
    wqxbさん、こんばんは。
    拙いブログですが、検索をかけるとトップに出てくるのですね、こうしてwqxbさんのコメントがあることを大切にしたいと思いますので、本文中にwqxbさんのコメントを読んでいただけるように加筆したいと思います。

    イタチシダ、ベニシダなどの仲間は、私にとってよく見かけるのにわからないシダです。wqxbさんのあまり鱗片にはこだわらないでという見方もできるように、勉強していきたいと思いまいす。これからもどうぞよろしくお願いします。
    2013.06.02 01:56 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    wqxb says..."種明かし"
    光田さま

    論文がもう出たので書き込みます。

    オオに3タイプあります
    ナンカイ+モト+イワ
    ナンカイ+モト
    ナンカイ+モト+ハチジョウ・ホコザキ

    ヤマ・イヌイワ=モト+イワ
    ヒメ=ナンカイ+モト+ミサキ
    リョウトウ=モト+イワ+ミサキ

    ヒメ・リョウトウにミサキのゲノムが入っているというのが意外な結果です。

    <ベニシダ類(こちらは未発表)>
    遺伝的変異は少ない
    トウゴクシダにはタカサゴシダに酷似した個体が存在する(つまりタカサゴに見えても実はトウゴク、という可能性を疑うべき)
    マガイ=オワセ=アツギ
    サイゴク=エンシュウ
    アツギとサイゴクは別
    ムカシベニは無配型なので極にはなりません、むしろ中国で有性生殖型を探す必要があります。
    etc.
    2014.11.06 01:38 | URL | #9aVNq7cs [edit]
    光田 重幸 says..."これは素晴らしい"
     堀 さま
    そうこなくては、という結果ですね。とくにヒメイタチシダ系の成立にミサキカグマが関与しているという結果には、形態の上からも深く頷けるものがあります。
     共通の基本種となったモトイタチシダD.protobissetianaの記載を楽しみにしております。(このページには高級すぎる?話なので、bbsにでも書き込んでいただければと思います。)
     村上先生や中藤先生によろしく
    2014.11.06 05:29 | URL | #UPCNk2uw [edit]
    panda says..."★wqxbさんへ★"
    wqxbさん、おはようございます。
    難しいイタチシダの仲間でしたが、「種明かし」を書いてくださってありがとうございました。ネットで検索してはみたのですが、まだタイトルだけしかでてきません。私もモトイタチシダのことが知りたいです。
    こんなお願いをしてもいいものか心苦しいのですが、次は、私にもわかるようにお話してくださいね。よろしくお願いします。

    http://yukidori.bbs.fc2.com/
    2014.11.06 07:58 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    panda says..."★みっちゃん先生へ★"
    おはようございます。朝からネットで論文を探してみました。タイトルはでてくるのですが内容がわからず、知りたくてウズウズしています。これで私にもイタチシダのことがわかるようになるといいなと思います。
    それから、ミサキカグマを見てみました。ヒメイタチシダの形によく似ているというのがわかるようです。
    ベニシダについても難しいので、おいおい私にもわかるように教えてくださいね。

    8日から鹿児島に行くので、鹿児島のシダを勉強しているところでした。南方系のシダはこまさんがアップしてくださっているので、形をぼえるのに重宝しています。目指せシダ300種なのですが・・・
    2014.11.06 08:10 | URL | #s3xzpNyI [edit]

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