花の日記

山歩(さんぽ)のときに出会った小さな花たちの記録
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  • ヤマイヌワラビ

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    ヤマイヌワラビの特徴
    a.大きな葉では最下羽片の基部の小羽片は、中部にある小羽片の三分の一程度まで縮小する
    b.葉柄は汚紫色を帯びる 
    c.最下羽片の柄は短く、通常4mm内外  
    d.ソーラスは長く、かぎ型に曲がるものがある 
    e.葉柄基部の鱗片は淡褐色で多めにつくが、中心部は濃色 
    f.基本的に夏緑性である 

    葉の表面にだけ毛があるものはケヤマイヌワラビ
    羽軸裏面に毛が密生するものはトガクシイヌワラビ


    と教えていたいただいたので、私がヤマイヌワラビと思っているのものを見てくださいね。

    最下羽片

    最下羽片の基部の小羽片は、中部にある小羽片の三分の一程度まで縮小してます。
    葉柄も汚紫色を帯びています。最下羽片の柄も短いです。

     

    ソーラス

    ソーラスは中肋よりで、長くかぎ型に曲がるものがあります。

    包膜

    包膜は全縁から不規則な歯牙縁。
    鱗片の写真がないのですが、ヤマイヌワラビだと思いました。



    クリックすると大きくなります

    ↑それから、もうひとつヤマイヌワラビだと思ったのがこれです。

    最下羽片

    最下羽片の基部の小羽片は小さく、葉柄は汚紫色を帯びています。

    ソーラス

    羽片の柄も短いし、ソーラスは中肋よりで、長くかぎ型に曲がるものがあります。

    包膜

    でも、こんな感じを「不規則な歯牙縁」というのかな?
    羽軸裏にも毛がはえています。変異の範囲なのかなぁ…とまたもや悩むことに (^_^;)ゞ


    ※光田先生から、「ヤマイヌワラビ類の包膜にも、縁が毛裂する例がある」と教えていただきました。詳しいことは先生のコメントの中に書いてあります。それで2つ目のヤマイヌワラビは羽軸裏に毛があるので、暫定的にトガクシイヌワラビの範囲内ということです。
    先生には本当にお世話になりました。ありがとうございました。

    ----------------------------------------------------------------
    ヤマイヌワラビ
    分類   イワデンダ科 メシダ属
    分布   北海道~九州
    撮影地  長崎県

    山地の林下に見られる夏緑性のシダ。葉身は2回羽状複生。
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    8 Comments

    光田 重幸 says..."ヤマイヌワラビ"
     あとのものは、やはりトガクシイヌワラビでよいと思います。
     羽軸裏面に毛が出てくるからですが、トガクシイヌワラビはかなり珍しいものです。「こんなに普通にあるものかな」というのが実感です。たしかに包膜の縁に突起があるようにも見えますね(弾けた胞子嚢と重なって?、その程度がいまひとつはっきりわかりません)。トガクシイヌワラビやヤマイヌワラビでは包膜はほぼ全縁で、弾けた胞子嚢と重なっているのではないとすれば、ここまで突起があるのは異常です。しかしオオサトメシダやヤマホソバイヌワラビではありません。羽片の柄が短めなので、ユノツルイヌワラビでもないでしょう。
     あと、近場にシイバサトメシダのような希少種があるようなら、それとの雑種をもう一度考え直す必要があるかもしれません。
    2013.01.10 06:23 | URL | #UPCNk2uw [edit]
    panda says..."★光田先生へ★"
    おはようございます。
    先生、大分のトガクシは標高1000m付近で、九重連山の近くです。そして、今日アップした下のヤマイヌワラビ(トガクシ)はウスバヘビノネゴザのすぐ近く。やはり1000mを超えて、今は雪の中だと思います。
    >弾けた胞子嚢と重なっている
    それかもしれないと、気になって元画像をみてみました。フォト蔵にアップしましたので、先生見てくださいますか?包膜のような気がするのですが・・・シイバサトメシダは外山先生や松林先生の長崎県の植物誌には記録がありません。去年はウスバとキリシマだけはっきりしましたが、まだわからないメシダ属がいくつかありました。今年の夏にまた登って観察してみます。

    追伸
    だんだん胞子嚢と重なったんじゃないかと思い出してきました。そしたらトガクシでいいですか?
    2013.01.10 09:28 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    花かんざし says...""
    pandaさん、おはようございます。
    ヤマイヌワラビとトガクシイヌワラビの記事とても参考になります。
    私がヤマイヌワラビを見つけたところは鈴鹿山脈の三重県側で、標高はそんなに高くないところです。私も今年の夏にもういちど行って詳しい観察をして来ますね。今度はヤマイヌワラビの特徴を頭に入れてから行きます。pandaさん、このヤマイヌワラビの記事をリンクさせて下さいね。宜しくお願い致します。
    2013.01.10 10:22 | URL | #Xlf.8pIU [edit]
    panda says..."★花かんざしさんへ★"
    花かんざしさん、こんにちは。
    リンクの件はOKです。下のヤマイヌは名前を訂正しますね。でも、ここにあったほうが、トガクシとヤマイヌとわかりやすくていいかもしれないので、移さないでそのままにしときます。

    花かんざしさん、苞膜の毛と胞子嚢と重なってるなんて思いもしなくて、そんなところが1年生なんだなぁと思います。でも来年は2年生だから、ちょっと進歩しなくちゃ・・・それにしても、こんな生徒を持った光田先生は、笑いがたえないのでしょうか?ワハハと聞こえてきそう・・・ (^_^;)ゞ

    花かんざしさん、こまつなさんと、volさんのところでも先生が指導してくださって勉強になるのよ。女性4人で楽しみませんか?私のリンクの花かんざしさんの上2つがそうです。
    2013.01.10 11:52 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    光田 重幸 says..."ヤマイヌワラビ"
    「ワハハと笑ってる」? 冗談ではありません。もだえ苦しんでいますよ。
     確かに包膜の縁は毛裂しているようです(フォト蔵の写真で確かめました)。ここまで裂けるのはヤマイヌワラビではありえないと思っているのですが、その他の特徴は(写真がない葉柄基部の鱗片を除いて)ヤマイヌワラビないしトガクシイヌワラビの範囲内です。下の個体は、包膜の縁がとくにはっきり裂けていますね。
     こんなトガクシがあるのか? それともメシダ類との雑種なのか? 草勢はおだやかで、あまり雑種らしさは見当たらないから、よけい難しいのです。
    保留ぢゃ~。
    2013.01.10 14:21 | URL | #UPCNk2uw [edit]
    panda says..."★光田先生へ★"
    わ! そうとはしらず、のん気にシダ散策に谷へ入ってました・・・
    これは毛裂でよかったのですか?こんな時Poohさんが一緒のときだったら標本があったのですが一人で回ったときのなので、夏まで待っていてください。でも、あの山のイヌワラビやヘビノネゴザに似た仲間は大きいのや小さいのがあって、難しかったです。でも20年も眠っていた山なので面白くて、来年も頑張ります。ほんとに。。。謎ばかり持ちかけて・・・ m(_ _;)m スミマセン
    2013.01.10 17:39 | URL | #s3xzpNyI [edit]
    光田 重幸 says..."ヤマイヌワラビ"
     ヤマイヌワラビ類の包膜に縁が毛裂するものがあるのかという問題。たかが毛裂程度でと思われるかもしれませんが、「包膜が毛裂するかしないか」「葉軸が紫色を帯びないか帯びるか」というのは、(狭義の)メシダ類とヤマイヌワラビ類を区別する便利な特徴で、その一角が崩れることは(教える側にとってはとくに)かなり重大なことなのです。
     場所が長崎であるだけに、海外のヤマイヌワラビ類を中心に調べておりました。中国大陸から台湾にあるAthyrium foliolosumやA. tripinnatumは日本に産してもおかしくないヤマイヌワラビ類ですが、中国植物誌にあるA.foliolosumの記述に「包膜は縁が全縁からまつ毛状まで」というのがありました。だからといって長崎産の今回のものがA.foliolosumだとするには無理があります。ただ、ヤマイヌワラビ類の包膜にも、縁が毛裂する例があることだけはわかりました。
     保留にしていましたが、長崎のものも暫定的にトガクシイヌワラビの範囲内と考えておきたいと思います。
    2013.01.12 08:54 | URL | #UPCNk2uw [edit]
    panda says..."★光田先生へ★"
    先生、ありがとうございます。
    この芋虫のような苞膜のことがわかってよかったです。昨日は今まで撮ったイヌワラビの仲間のソーラスにこんなのがないか探していました。まつげ状って言葉がピッタリですね。大分で撮ったものの中には歯牙状のものがいくつかありましたが、まつげ状のものはなかったです。罪滅ぼしに、今年の夏はもっと他にもこのまつげがあるのか見てきますね。

    >メシダ類とヤマイヌワラビ類を区別する便利な特徴
    これもしっかり、おぼえました。先生、ほんとにありがとうございました。でも、今日もまた解決できなかったサツマハチジョウシダ?をアップしてます。お世話になりますm(_ _;)m スミマセン
    2013.01.12 10:42 | URL | #s3xzpNyI [edit]

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